トイレ改修の実際に払われた金額479件を、京都の役所の入札結果から規模別に整理しました。児童館の1か所110万円から学校まるごと1.4億円まで——「何か所・どこまでやるか」を決めてから比べる、役所の物差しの使い方です。
トイレの改修は、リフォームの中でも「相場が分かりにくい」と言われる工事です。 1か所だけの取り替えなのか、配管からやり直すのか、和式から洋式にするのかで金額が大きく動くからです。
京都には、トイレ改修の「実際に払われた金額」が誰でも見られる形で残っている場所があります——役所の入札結果です。 当サイトで京都市・京都府などの公開データを集計したところ、修繕系の工事6,668件のうち トイレ・便所の改修が479件ありました。この記事では、その実額を規模別に整理します。
全479件の中央値は1,272万円、よくある幅(安いほうから25〜75%)は660万〜1,938万円です。 ただしこれは「校舎まるごと・何十基ぶん」を含む数字。規模別に分けると、こうなります。
| 金額帯 | 件数 | その帯の中央値 |
|---|---|---|
| 500万円未満 | 96件 | 314万円 |
| 500万〜1,000万円 | 83件 | 782万円 |
| 1,000万〜3,000万円 | 246件 | 1,556万円 |
| 3,000万〜1億円 | 44件 | 4,308万円 |
| 1億円以上 | 10件 | 1.3億円 |
金額は税込の落札額。最小は94万円、最大は4.1億円(小学校の給食室改修を含むトイレ大規模改造)でした。
| 建物の種類 | 件数 | よくある幅 | 中央値 |
|---|---|---|---|
| 小中学校・高校 | 357件 | 708万〜1,808万 | 1,315万円 |
| 公園・スポーツ施設 | 56件 | 477万〜4,154万 | 1,407万円 |
| 保育園・こども園・児童館 | 13件 | 460万〜1,043万 | 912万円 |
479件の7割以上が学校です。案件名に「洋式化」を掲げる工事も26件ありました—— 公共のトイレ改修は、いま和式から洋式への切り替えが進んでいる分野です。
この数字を見て「トイレのリフォームに1,000万!?」と心配する必要はありません。 上の工事は建物まるごと・何十か所ぶんで、ご自宅のトイレ1か所の取り替え(ふつう数十万円)とは規模が違います。
それでもこのデータが役に立つのは、「規模をそろえて比べる」という役所の考え方が学べるからです。 実例を小さい順に並べると、規模と金額の関係がよく分かります。
| 実際の工事 | 発注元 | 金額 |
|---|---|---|
| 菟原児童館 男子便所改修 | 福知山市 | 110万円 |
| 東総合支援学校 北校舎・中校舎の便所改修 | 京都市 | 1,272万円 |
| 洛北中学校 管理棟の便所改修 | 京都市 | 1,276万円 |
| 中央小学校 トイレ大規模改造 | 八幡市 | 1.4億円 |
児童館の便所1か所なら110万円、校舎2棟ぶんなら1,272万円。「何か所・どこまでやるか」を先に決めないと、 見積は比べられない——ご自宅でも同じです。
①同じ条件で2〜3社に。役所は1社の言い値でトイレを直しません。必ず複数社に金額を出させます。 上の479件は全部その方式で決まった金額です。
②「便器の交換だけ」か「配管・内装まで」かを先に決める。見積の範囲が揃っていないと、 安く見える見積が実は範囲が狭いだけ、ということが起こります。
③水回りの実績がある会社を選ぶ。トイレは配管の工事です。当サイトでは、京都で 給排水の公共工事を受注し続けている会社を実績順に見られます。
修繕工事6,668件全体の物差しはこちら:京都のリフォーム費用、その見積もりは適正?──役所が実際に払った修繕工事6,668件で「物差し」を作る
屋根・外壁の相場はこちら:屋根・防水改修の費用相場(215件)/外壁改修の費用相場(124件)