ネットの相場表の多くは紹介サイトが作った広告です。京都には、修繕・改修工事の「実際に払われた金額」が公開されている場所があります——役所の入札結果です。6,668件の実額から、見積もりを測る物差しの作り方を説明します。
「リフォーム 費用 相場」で検索すると、きれいな相場表がたくさん出てきます。 でもその数字の出どころを確かめたことはあるでしょうか。多くはリフォーム会社を紹介して手数料を得るサイトが、 自社に都合よくまとめたものです——実際に払われたお金の記録ではありません。
実は京都には、修繕・改修工事の「実際に払われた金額」が誰でも見られる形で公開されている場所があります。 役所の工事の入札結果です。当サイトで京都市・京都府などの公開データを集計したところ、 修繕系の工事だけで6,668件の実額がありました。この記事では、その数字を 「あなたの見積もりを測る物差し」に変える方法を説明します。
学校・市営住宅・公民館などの修繕で、役所が実際に契約した金額です。
| 工事の種類 | 件数 | よくある幅 | 中央値 |
|---|---|---|---|
| トイレの改修 | 479件 | 660万〜1,938万 | 1,272万円 |
| 空調・エアコン | 423件 | 1,254万〜7,743万 | 3,589万円 |
| 給排水・配管 | 369件 | 539万〜3,445万 | 1,353万円 |
| 照明・LED化 | 237件 | 679万〜3,597万 | 1,342万円 |
| 塀・フェンス | 228件 | 697万〜2,729万 | 1,284万円 |
| 屋根・屋上防水 | 215件 | 1,513万〜5,060万 | 3,126万円 |
| 外壁の改修 | 124件 | 1,635万〜9,823万 | 3,551万円 |
「よくある幅」=安いほうから数えて25%〜75%に入る範囲。金額は税込の落札額。
表を見て「トイレのリフォームは1,272万!?」と驚いた方——正解です。この数字は学校や市営住宅など 「建物まるごと・何十か所ぶん」の工事で、ご自宅のトイレ1か所(ふつう数十万円)とは別物です。
それでもこのデータには、相場表にはない価値があります。盛れない・消せない・実際に払われた金額だからです。 使い方を3つ紹介します。
上の6,668件には、受注した会社の名前がすべて残っています。 つまり「京都で水回りの工事を役所から任され続けている会社」「LED化の実績が多い会社」が、広告と関係なく分かります。
当サイトでは工事の種類別に整理してあります。頼みたい工事に近いところからどうぞ。
役所は1社の言い値では工事を買いません。必ず複数の会社に金額を出させて比べます(それが入札です)。 上の6,668件は全部この方式で決まった金額——だから「実際の値段」として信用できるのです。
ご自宅のリフォームも同じです。2〜3社に同じ条件で見積もりを取る。 それだけで、1社の言い値に乗るリスクの大半は消えます。「他社にも聞いています」と伝えるのは失礼ではありません。 役所は毎回それをやっています。
役所の工事で見積もりの中身が細かく決まっているのは、「一式」というあいまいな書き方がトラブルのもとだと 分かっているからです。ご自宅の見積書でも、最低この3つは確認してください。
| 確認すること | なぜ |
|---|---|
| 「一式」の中身(数量×単価) | 数量が書いていないと、あとで「思ったより多かった」と追加請求の余地が生まれる |
| 諸経費の割合 | 工事費の10〜20%程度が目安。極端に高い・書いていない場合は内訳を聞く |
| 追加費用が出る条件 | 「壁を開けてみたら」の追加は起こりうる。いくら以上なら事前連絡かを先に決めておく |
訪問してきた業者に「屋根が傷んでいる」と言われて契約を迫られている場合は、 先にこちらをお読みください:「点検商法」の手口と断り方(処分事例304件の集計)
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